あれ?今年秋ってあった??ってぐらい暖かい日から、急に冷え込んできましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今年はコロナ禍の為、自粛中、休日中とも自宅や実家の屋内で過ごされた方も多いと思います。
録画したドラマの一気見や、積読(つんどく)になったいた本を読了したりして、芸術や文化に触れる時間が増した方も多いのではないでしょうか。
今回の「いくのな人」はその中でも芸術、
デザイナー、生野区在住 高元秀(고원수 ko wonsu コ ウォンス)氏です。
高元秀氏は、東京生まれの在日2世。
1982年に奈良朝鮮初中級学校に教師として初赴任。
その後、大阪朝鮮高級学校、南大阪中級、泉州初級等で
美術講師を務めながら、プライベートでは、個展を3度開催するなどの
精力的な創作活動を続け、結婚を機に生野区に移り住みます。
2002年には、天王寺区にギャラリー・アートKを開設。
写真集やCD出版の企画に関わるなどの活動範囲を拡げながら
近年は、フリーのグラフィックデザイナーとして、
イベントや映画のチラシ、パンフレット等のデザインを担当。
(奈良朝鮮初中級学校同窓会のロゴデザイン)
2019年公開ドキュメンタリー映画「アイたちの学校」では、デザイン制作だけでなく、映画普及にも大きく貢献。
韓国、釜山平和映画祭では、開幕上映されました!
(監督の高賛有氏も生野区在住!)
そして、2020年3月に届いた吉報、
第37回「日本映画復興奨励賞」を受賞します!!
この賞、映画ファン以外にはあまり耳馴染みがないかもしれませんが、すごいんです!
同受賞作品は3作、その中には、日本アカデミー賞作品賞を受賞した『新聞記者』の名もあります!!
つ、つまり、、、
アカデミー賞作品と同列ってことですか!?
過去の受賞作品も、
『焼肉ドラゴン』
『ぼけますから、よろしくお願いします。』
『抗い 記録作家 林えいだい』
等‥、社会問題や歴史等を取り上げた名作がズラリと並びます。
キネマ旬報 文化映画ベスト10にも!
http://asianews.seesaa.net/article/473476389.html
その「アイたちの学校」は、現在、自主上映会はもちろん、コロナ禍での感染防止を考慮し、
オンライン上映会も積極的におこなっています。
http://www.labornetjp.org/news/2020/1599971042010staff01
そして今年、新たな取り組みとして、クラウドファンディングを活用し「奈良の朝鮮学校」の出版を計画。
注文はこちらから→bit.ly/34jiumv
復活した奈良朝鮮初級学校(幼稚班)
遠足でのワンシーン
そんな活動が多岐にわたる高氏ですが、
今では、生野区での生活が一番長くなり、もうよそには引っ越せないとか。(@_@)
ご存じのように韓国朝鮮料理の店が多い生野区ですが、
なんでも、ルーツである済州島料理のお店、食材が多いことから、他所では生きていけないと(笑)
たまに会うといつもフランクにいろいろなことを話してくれる先輩ですが、
ここで後輩だからこそ聞き出せた!?(いや、知らんけど)
リーク情報を!
先に紹介したように、クラウドファンディングを成功させ「奈良の朝鮮学校」を世に送り出した高氏ですが当然、次は愛する生野だそうで。
現在、「生野の朝鮮学校」(仮題)を出版する為に日々奔走中だとか。
ご存じのように、「いくの」といえば、言わずもがな韓国朝鮮とかかわりが深く現在、区内に初級学校(日本の小学校にあたる)が2校あります。
奈良1校でさえ(失礼な!)このクオリティです。
「なぜ、生野区には在日コリアンが多いのか?そして、その中でも済州島出身者が多いのはなぜ??」等‥
生野区の朝鮮学校をまとめたら、きっと、とんでもないものが出来上がるに違いありません。
(1冊では収まらず、上下巻になったりして)
きっと、寄付や協賛も絶賛募集中!!(笑)
是非、「奈良の朝鮮学校」を読みながら新たな生野区の歴史本の発刊にご期待下さい。