生野区は製造業の数が大阪市ナンバー1、いろんなものづくりの現場に行ってみよう!ということで「IKUNOものづくりレポート」を担当します、尾谷です。
巽中にある伊藤唐木(いとうからき)さんにお邪魔しました。
所定の住所に来たものの、台風21号の影響で、壁は壊れ入口はブルーシートに覆われたまま。修理は順番待ちなんだそうです。
中に入るとまず目に入るのは、ノコギリやカンナの道具類。
硬い唐木を加工するので、交換用がたくさん必要なんだそうです。
みなさん、今さらですが「唐木(からき)」ってどんな木か知っていますか?そんな種類の木が図鑑に載ってるんとちゃうんですよ! 唐木は東南アジアが原産なんですが、かつて中国を経由して日本に入ってきたので、唐木(唐=中国)というそうです。紫檀(したん)、黒檀(こくたん)、白檀(びゃくだん)、花梨(かりん)、鉄刀木(たがやさん)など、固い木の総称なんです。鉄刀木なんて名前だけでとても固そうですよね。近年、唐木は手に入りにくくなっているんだそうです。
釘を使わずに組み立てた調度品は、見た目以上にしっかりしています。
高級感にあふれています。家に置くだけで、格が上がるような感じがしますね!
唐木は硬くて白アリも食わないんだとか。細工の技も見事ですが、この艶の出し方に職人さんの腕が光ります。
職人が作る調度品は、決して安くはないけれど丈夫で長持ち。何世代も大事にしている家具の修理が持ち込まれることもあるそうです。唐木の家具や小物の修理は、ぜひ伊藤唐木さんに相談してみてください。
職人技で家具の修理はバッチリなのですが……
工房の壁が早く直るといいですね。
伊藤唐木
生野区
住所:生野区巽南1丁目8-25
電話:06-6752-9412
生野ものづくり百景「伊藤唐木」
http://www.city.osaka.lg.jp/ikuno/cmsfiles/contents/0000347/347741/itou.pdf
いくのなライター:尾谷
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